ジェイド「ようこそ、グランツ道場改め、カーティス研究所へ」 アニス「うわぁ…………優雅なティーセットの後ろで、ボコボコ泡立ってるフラスコが異臭を放ってますよ」 ルーク「……俺としては、なんでまた、ここまでふてぶてしく居られるのかが疑問だな。しかし、カーティス道場は白衣かスパッツなのか……」 (微妙な視線で、白衣のジェイドとスパッツのアニスを見やるルーク) ジェイド「ま、ヴァン謡将がどのようなルールを作り出していたかはわかりませんが、彼も草葉の影で涙を流して喜んでいることでしょう」 (奇怪な研究道具に飾られた道場の奥、壁に掛けられた道場師範ヴァン・グランツの遺影に、ビシリとヒビが走り真っ二つに爆ぜ割れる) ルーク・アニス『………………』 ジェイド「ほら、ああしてヴァン謡将も、歓迎してくれていますよ」 ルーク・アニス『いや、それ違うから』 ジェイド「ともかく、今回の死因です」 (指を打ち鳴らすと同時、道場の天井から巨大なモニターが降りて来る) ルーク「また無駄に派手な仕掛けを……」 アニス「もう道場じゃないよね……」 (二人の呟きを無視して、ジェイドは説明を始める) ジェイド「これを見てわかる通り、ユリアロードから転送後、頭から落ちて脳挫傷。ま、打ち所が悪かったのが今回の死因と言えますね」 (延々と再生され続ける落下映像を見据え、頭を抱えるルーク) ルーク「……と言うか、これって不可抗力じゃねぇのか?」 アニス「うーん。でも仕方ないよ。基本的にルークが死ぬ確率っていつもほぼ六割切ってるし」 ルーク「六割かよっ!? ……てか、むしろ九割とか言われるより、微妙にリアルくさい数値で落ち込むわ……」 ジェイド「まあ、統計的にもルークが死ぬことは確定されているということですねぇ。厄介なことがわかったところで、それではまたルークが死んだときにでも、お会いしましょう」 アニス「進行のおざなり具合が素敵です、大佐♪」 |