おまけ其の七・アラミス湧水道







ジェイド「ようこそ、グランツ道場改め、カーティス研究所へ」


アニス「うわぁ…………優雅なティーセットの後ろで、ボコボコ泡立ってるフラスコが異臭を放ってますよ」


ルーク「……俺としては、なんでまた、ここまでふてぶてしく居られるのかが疑問だな。しかし、カーティス道場は白衣かスパッツなのか……」


(微妙な視線で、白衣のジェイドとスパッツのアニスを見やるルーク)


ジェイド「ま、ヴァン謡将がどのようなルールを作り出していたかはわかりませんが、彼も草葉の影で涙を流して喜んでいることでしょう」


(奇怪な研究道具に飾られた道場の奥、壁に掛けられた道場師範ヴァン・グランツの遺影に、ビシリとヒビが走り真っ二つに爆ぜ割れる)


ルーク・アニス『………………』


ジェイド「ほら、ああしてヴァン謡将も、歓迎してくれていますよ」


ルーク・アニス『いや、それ違うから』


ジェイド「ともかく、今回の死因です」


(指を打ち鳴らすと同時、道場の天井から巨大なモニターが降りて来る)


ルーク「また無駄に派手な仕掛けを……」

アニス「もう道場じゃないよね……」


(二人の呟きを無視して、ジェイドは説明を始める)


ジェイド「これを見てわかる通り、ユリアロードから転送後、頭から落ちて脳挫傷。ま、打ち所が悪かったのが今回の死因と言えますね」


(延々と再生され続ける落下映像を見据え、頭を抱えるルーク)


ルーク「……と言うか、これって不可抗力じゃねぇのか?」


アニス「うーん。でも仕方ないよ。基本的にルークが死ぬ確率っていつもほぼ六割切ってるし」


ルーク「六割かよっ!? ……てか、むしろ九割とか言われるより、微妙にリアルくさい数値で落ち込むわ……」


ジェイド「まあ、統計的にもルークが死ぬことは確定されているということですねぇ。厄介なことがわかったところで、それではまたルークが死んだときにでも、お会いしましょう」


アニス「進行のおざなり具合が素敵です、大佐♪」





……かなり支離滅裂のまま


 カーティス道場・第2回

  完!!






戻る

inserted by FC2 system