第1回、人気投票集計記念

入賞者インタビュー編

〜第1位コメント〜





























 人気のなくなった道場。

 突然、照明が灯り、一人立ち尽くす人影を映す。


「……ルークです。何故か、道場からみんな居なくなってやがります」


 どんよりした口調で、スポットライトに照らされながら、力ない言葉が響く。


「……ルークです。人気投票で一位になったのに、この扱いはあんまりだと思います」


 今にも涙がこぼれ落ちそうになりながら両肩を震わせると、あさっての方向を向いて叫ぶ。


「ジェイドもアニスも、みんなみんな、ばっきゃろぉぉぉぉ──────!!」


(ばっきゃろぉぉぉぉ───っきゃろぉぉぉぉ───ゃろぉぉぉぉ───ぉぉぉ───)


 叫び声はしばらく反響していたが、直ぐに静寂に塗りつぶされた。


「はぁはぁはぁ…………くっ、面と向かって言う度胸はない自分のヘタレ具合が、情けねぇ……」


 ぜぇぜぇと息を切らせながら、ズーンと落ち込んだ後で、気を取り直したように顔を上げる。


「……と、ともかく、アレだ。俺みたいなチンピラに投票してくれて、みんなありがとな。
 コメント見てるだけで、ちょっと感動に言葉がないぜ。
 なんか色々と本編も大変なことになってるけどよ、とりあえず前を向いて歩いてこうって思ってるんで……
 あー、何だか、自分で言っててよく訳がわからなくなってきたが……ともかくだ!」


 どどーんと正面を向いて、カラっとした笑顔を浮かべる。


「これからもヨロシクな!! っつーことで、道場特別編は、これにて終了! また次回………」


 そこまで言ったところで、不意に言葉が詰まる。どこか嫌そーに眉を寄せながら、ボソリと一言。


「……俺が死んだときに、会う事になるのかね?」






……それは神のみぞ知るということで


カーティス道場・特別編

〜第1位コメント〜

  完!!







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