アニス「はいはい〜。ということで人気投票入賞者インタビュー、第三位に突入ですよ〜♪」 ジェイド「いやぁ、突然帰って来たかと思えば、随分とご機嫌ですねぇ、アニス」 アニス「やっだぁー大佐ったらぁ。そんなことないですよ〜」 (パシパシとジェイドの背中を叩くアニス。そのとき背中のトクナガがルークの視界に入る) ルーク「……ト、トクナガに血が……っ!? ベッタリこびりついてるやがる……っ!?」 (いったいアリエッタはどうなったのか、一人戦慄するルークを余所に、ジェイドが話を進める) ジェイド「ともあれ、それでは第三位入賞者、コライガさんの登場です」 (ぱちぱちと鳴り響く拍手の中、毛玉ことコライガが登場) ルーク 「…………」 (キョロキョロと周囲を見回すと、突然後ろ足を床に降ろし、寝ころがるコライガ) アニス 「…………」 (お腹を見せながら冷たい床の感触を堪能した後で、ゴロリと起き上がるコライガ) ジェイド「…………」 (後ろ足を立てながら大きく伸びをした後で、前足でゴショゴショ鼻を掻き出すコライガ) ルーク「───って、小動物はコメント残しようがないだろがっ!」 (毛玉にビシリと突っ込みを入れるルーク。ジェイドとアニスがヒソヒソと言葉を交わす) ジェイド「……このような事態は、さすがに想定外でしたね」 アニス 「……うーん。人気投票が何なのかとか、そもそもこの子わかってるのかなぁ?」 (そのとき、おもむろにコライガが首を上げ、大きく口を開く) コライガ「────ガウッ!」 ルーク 「な、何だ? 突然鳴き声上げて?」 ジェイド「……ん? これは……なるほど。どうやら、コメントのようです。 先程の鳴き声をミュウが聞き取り、フォニック言語に訳したものが届きました。アニース」 アニス 「了解です、大佐♪ えーと、急きょ入ったミュウの通訳によると…… 『私のような若輩者に、応援の言葉を掛けて貰えるとは思っていなかった。 今後も其の期待に応えられるかどうか不安は残る。 だが、それでも皆の期待に負けないように、今後とも頑張っていくつもりだ。 投票してくれた皆に、深い感謝を……って言ってますのー』だ、そうです。って長っ!?」 ジェイド「一鳴きにこれほどのセンテンスを含めるとは……。ライガもなかなか侮れない言語形態をしていますね」 ルーク 「いや、どう考えてもおかしすぎだろっ!? ……というか明らかに俺より頭良さげな言葉遣いとかしてんのも、謎すぎる……」 (混乱する一同。そのとき、コライガが再び口を開く) コライガ「───ぐるぅぅッ!」 (最後に一鳴きすると、フワフワの尻尾を左右に揺らしながら、そのままトテトテ去って行った) ジェイド「……行ってしまいましたね」 ルーク 「……だな」 アニス 「……実際、どこまで本当にあの子の発言だったんだろね」 (呆気に取られながら見送った後で、ジェイドが真っ先に我にかえる) ジェイド「───ま、コメントは頂けたので良しとしましょう」 ルーク 「………今回はいつになくグダグダだったけどな」 アニス 「はにゃぁ……その分、次回に期待って所かな?」 ジェイド「ということで、第三位入賞者のコメントでした」 |