ジェイド「はい、ということで引き続きカーティス道場特別編、入賞者コメントなのですが…… ……どうしました、ルーク? どうも落ち着かない様子ですが?」 ルーク「いや……第四位がアッシュだろ? あいつこういう不条理空間と相性悪そうだからさ。 どーなることかと心配になってな……譜術とか周囲に乱発しないといいけど……」 ジェイド「ふむ……確かにアッシュの性格を考えれば、色々と心配になりますね。 では十分に準備を整えてから、迎えるとしましょう」 ルーク「準備? って…………うっわぁ…………」 (嬉々とした表情で、床に譜陣を描き出すジェイド。作成されるあまりに凶悪な仕掛けに、どん引きするルーク) ジェイド「さて、準備は整いましたね。それでは第四位入賞者、アッシュの登場です」 ルーク「……どうでもいいけど、結局、アニス帰って来てないのな」 (何処からか、ぱちぱちと拍手が鳴り響く中、アッシュ出現) アッシュ「………なんだここは?」 ルーク「あー、ここは道場で、人気投票入賞者のコメント貰ってんだが、理解できるか?」 アッシュ「道場? …………!? ま、まさか、こ、ここは………グ、ググ、グランツ道場なのかっ!?」 (顔面をさぁーと蒼白にして、ガガーンとショックを受けるアッシュ) ルーク「って、えぇぇぇ────!? アッシュ、お前、道場経験者!? 俺の同類だったのかよ!?」 アッシュ「あ、ああ。死にかける毎に、ヴァンの奴が……奴が……ぶ、ブ○マ姿の奴が……」 ルーク「アッシュ! しっかりしろ! 向こうに逝ったら帰って来れねぇぞっ!!」 (床に倒れ伏してピクピクと痙攣を始めるアッシュ。抱き起こして必死に呼びかけるルーク) ジェイド「………やれやれ、罪深い人ですね、あなたも」 (神棚に置かれたヴァン・グランツの遺影を見上げ、無駄にニヒルに呟くジェイド) しばらくお待ちください ルーク「だ、大丈夫か?」 アッシュ「……な、何とかな」 ジェイド「それはよかった。では、そろそろコメントを宜しくお願いします、アッシュ」 アッシュ「あ、ああ……ゴホン。ま、まあ、何だ。投票しろと頼んだわけじゃないが、とりあえず感謝はしておく。だが、勘違いするなっ! べ、別に嬉しいとかそういう訳じゃねぇからなっ!! 勘違いだけはするんじゃねぇぞ!! わかったなっ!!」 ルーク「………いったい、どこのツンデレだよ」 ジェイド「いやぁー、素直じゃありませんねぇ」 アッシュ「う、うるせぇっ! コメントはしたんだ! 俺はもう帰るぞっ!! じゃぁな、能無しっ!!」 (乱暴に言い放つと、さっさと身を翻して居なくなるアッシュ) ルーク「行っちまったか……。……まあ、あいつらしいコメントといえばコメントだったが……」 ジェイド「そうですね。まあ、これまでの旅路で、随分と身近で見馴れた反応でもありましたけどね」 ルーク「………そりゃどういう意味だよ、ジェイド?」 ジェイド「さて、どういう意味でしょうねぇ?」 ルーク 「…………」 ジェイド「…………」 ルーク 「はははっ────」 ジェイド「ふふふっ────」 ルーク・ジェイド『はーっはっはっはっは─────』 |